小倉智昭さんといえば、長年地上波のテレビメディアで活躍されたタレントです。

キャリア終盤は司会者・アナウンサーとしての仕事が大半でした。

ネット上では小倉さんについて、カツラのネタが話題になったことがあります。

一時期は、小倉智昭さんが自身が司会を務める番組で、カツラを落とすという動画がネットで流行りました。

当時は多くの人がその動画の内容を信じ、その後何年も月日が流れました。

しかし、ある時期から、その”小倉さんのヅラ動画”が合成であると認識され始めました。

一部では、”いやいや、あれは本当だ、リアルタイムで観た！”というようなリアクションもありましたが、真実はいかがなものでしょうか？

小倉智昭さんのカツラネタの真相について触れる手前、小倉さんの長年の素晴らしいキャリアについても振り返ってみたいと思います。

小倉智昭の若い頃から現在。最初の嫁と子供。”とくダネ”の顔で今は癌で闘病

小倉智昭さんはエリートアナウンサーのイメージが強いですが、実は泥臭い所から這い上がった苦労人であります。

大学を卒業した後にフジテレビのアナウンサー試験を受けましたが、最終審査で脱落。

東京１２チャンネルに入社。

25歳で結婚、29歳でフリーに転身。

長男が生まれますが、金銭的な理由で30歳の頃に離婚してしまいます。

離婚した後も仕事がなく、養育費を払いながら身を削ったそうです。

当時は電気やガスが止まるのが当たり前で、新聞が買えなくて電車の広告で最近のニュースを確認していたそうです。

37歳で再婚し、その後にようやく成功を掴みます。

小倉智昭の嫁・さゆりとの馴れ初めと子供

二番目の嫁さんは大学を卒業したばかりで、15歳年下でした。

馴れ初めは、日本大学芸術学部演劇科の一年だった嫁の”さゆり”さんが、パソコンのスタジオを見学しに行った時です。

1年の頃から卒業するまで交際し、卒業と同時に結婚したということです。

2022年6月6日に出演した「徹子の部屋」では、15歳年下の嫁・さゆりさんに対する思いを語っていました。

「当時は僕の方が亭主関白で力持ってたつもりなんですけど、最近は逆転しましたね。ダメ、怖くて」

新婚の頃は、小倉さんが家庭をリードしようとしていたそうですが、結局は怖くてダメだったそうです。

洗練された苦労人の中年が、新卒の子に家庭内のリードを奪われるとは、やっぱり男は女性には勝てないということですね。

ちなみに嫁のさゆりさんはお金の管理がしっかりしており、家庭内の財政状態に非常に貢献してるそうです。

「あまりブランドものを買いたいとか言わないし。一緒に靴を買いにいって4、5軒見て、いいのがないから買わないってそのまま帰ってきたこともあったくらい。物を大切にする人なんですよ」

「僕は欲しいものがあるとすぐ買っちゃうから年中無駄遣いする。結婚した当初から僕が生活費を渡して、家内も仕事していたので、お給料という形では払ってましたけど、自分の好きなように使っていた部分があって。改めて思うと最初から女房にお金全部預けとけば、今頃いい家に住めてただろうって思いますね」

過去に借金に苦しんだことがあっても、しっかり者の奥さんの金銭感覚には勝てないということですね。

小倉智昭が膀胱癌を公表。現在は治療中。嫁の支えに感謝

小倉さんは２０１６年に膀胱（ぼうこう）がんを公表し、１８年に全摘出手術を受けました。

小倉智昭さんは僅かな血尿を発見し、すぐに病院にかかったところ膀胱がんであると、早期で発見されたことをとくダネで自身から告白、そして一週間の休業をすることを発表し視聴者を心配させました。

当時は、

「早期の発見なので、火曜に手術しても土曜には戻れる状況。なので、一週間だけお休みさせてください」と話しました。また、体調については、「（先週の）土日までゴルフをやっていたぐらい」

と、決して体が辛いわけではないと仰っていました。

ちなみに小倉智昭さんは糖尿病も患っており、健康に気を遣っていたからこそ、がんも早期発見できたそうです。

それでも１８年にぼうこうの全摘出手術を受けましたが、それから約３年後に肺への転移が発覚しました。

小倉さんは肺への転移に関しては、

「根本的な原因としては、はじめに内視鏡手術をしたときに『これはどうせ再発するし、やがて転移する可能性がありますから全摘してください』って（医師から）言われたときに『嫌です！』って言って２年半。それが今、肺に転移しているっていう結果になってる、自分のせいなんだよ」

「皆さんも、お医者さんは数々の症例を見て『これはこうやった方がいいですよ』って言うに決まっているし、お医者さんは最悪のケースを考えてそれをアドバイスをするんだと思うんだよ。きちっと向き合った方がいいよ」

と、あくまで”自分のせい”だとし、医者の言うことは素直に聞いた方が良いと訴えかけていました。

小倉智昭の激やせした現在。番組では嫁の気遣いに感謝する

メディアに出れば元気そうな小倉智昭さんですが、昔と比べて”激やせ”したと、ネットでは心配の声が上がっています。

2022年6月に「徹子の部屋」に出演した際には、嫁が自分の病気を気遣ってくれていることに感謝の言葉を述べていました。

「心配してくれるのはありがたいんですけど。年齢のことを考えて、部屋にあるものとか少しずつ整理しなきゃダメだよって話になるじゃないですか。それで今、一生懸命片付けたり、荷物の整理をするんですけど、すぐ息切れしたり、体が痛くなったりするから、休むっていうと、もう休むの？って言われたり。ただ、よくしてくれるので感謝しています」

終活のことも意識しているようなニュアンスが切ないですが、しっかり者の嫁さんに支えられていると思えば、むしろ幸せ者で微笑ましいですね！

小倉智昭の”とくダネ”のヅラが落ちる動画。ネットで拡散されるもCGの偽物

一時期ネット上で、小倉智昭さんのヅラが落ちるという動画が拡散され、大きな話題となっていました。

オープニングの挨拶で小倉さんがお辞儀をすると、カツラが綺麗に落ち、共演者が驚いた顔で小倉さんの頭を見つめるという内容の動画です。

スポーツ紙の一面を飾ったこともあり、その”かつらが落ちる動画”を本当だと信じた人もいたみたいです。

しかし、このスポーツ紙の記事の内容をよく読んでみると、大見出しには「小倉キャスター生放送中カツラ落ちた」でありますが、

記事内には「悪質な合成映像をネット上に流す!!」のと書かれておりこの動画が合成映像であることを伝えています。

ちなみに、決して小倉さんはカツラをしていることを隠していません。

ネット上では、CGだと分かっていながらも悪ノリでコメントしてる方が多い一方で、2002年という時代にこのようなクオリティの高い合成動画を作った人がいることに驚く声もあります。

過去に小倉さん本人が、自身の髪について言及したこともありました。

実際に小倉智昭は髪が薄くてカツラを被っていると公言。ヅラなしでテレビ出演もしていた

2002年に小倉さんは「週刊文春」の取材の中で、自分がカツラをしていることを認める発言をしています。

2002年、「週刊文春」1月31日号の「阿川佐和子のこの人に会いたい」でカツラ疑惑について「別に隠してもいないし、みんな知ってますよ」「ズレたりなんかしないし、長いのとか短いのとか持ってませんよ。僕は総カツラじゃないんだから（笑）。ほとんどが自分の髪なんだから」「ちゃんと一ヵ月に一回、美容院行って髪は切ってるし、スッポリ被ってるわけじゃないですよ」と語った。

「笑っていいとも!」に出演した時には、タモリさんとカツラに纏わるトークを披露していたぐらいです。

また、いつかの番組では、額の生え際に違和感があるとして話題になったこともありました。

2004年オリンピック取材時には、ヅラをつけないで客席にいたこともありました。

あくまで、薄毛を隠そう、誤魔化そうという意図はないことがわかります。

しかし、そのことを誰かに露骨にいじられるのは好んでいないように見えます。

小倉智昭が爆笑問題・太田をヅラネタで共演NG？髪と共演者のリアクション

ヅラを隠してるわけではない小倉さんですが、決してネタにしているわけではありません。

番組で頭皮ケアの特集が組まれた際には下を向いてコメントしづらそうにしています。

隠してるわけではないが、積極的にしゃべりたいとも思っていないということです。

なので、共演者のリアクションや距離感がバラバラです。

過去に一度、番組で共演した爆笑問題の太田さんにヅラネタを堂々っといじられたことがありました。

2007年10月27日の『たけしの日本教育白書』（フジテレビ系）にて、太田さんがヅラネタに直接触れ現場の雰囲気が悪かったそう。

田中裕二が小倉に、

「いや～、だけど、また小倉さんも増えてるでしょ？今、番組。どんどんどんどん」

と水を向けたところ、太田さんが

「髪の毛が？」

と。

すぐに田中さんが「いや、髪の毛じゃない！」と太田の頭を叩き、「すいません。こいつ殺しますから」と“平謝り”のツッコミ。

小倉さんが笑顔で

「いや、髪の毛は便利な方がいい」

と余裕の対応をしましたが、さらに悪ノリした太田が

「そうそう、便利な方が。いろいろ着脱式とか……」

と続けてヅラをいじったのです。

ダメ押しに、頭のカツラを取る素振りで頭を下げて謝るというオチまでありました。

しかも、太田さんや事務所関係者の謝罪も無視して帰ってしまったとか。

当時はあらゆるところでこの件が問題視されました。

小倉智昭は太田に怒っていない？ブログで事件に触れる

ネット上では”小倉さんが怒った””小倉さんが太田に共演NGを出したらしい”という噂が出回りました。

しかし、数年後にテレビ番組で当時の状況が伝えられるなどしているので、局内で緊張感があるわけではないことが分かっています。

さらに、当時の小倉さんは太田さんと共演後に書いたブログを読んでる限り、共演NGにするほど怒っていないことが分かります。

『みなさんコメントありがとうございます。

私の頭髪に関しては既に周知のものと考えておりますので、おもしろおかしくとりあげるのは結構ですが、ほどほどにして頂けるとありがたく思います。

太田君の発言には驚きもありましたが、あの後、武さんが番組の途中にも関わらず太田君の件も含めて一言伝えて下さいました。

特に怒髪天の憤りはありませんし、これ以上話をややこしくするのは不毛ですので、言及する気も毛頭ありません。
これからも応援よろしくお願い致します。』

番組中にビートたけしさんがフォローしてくれたことなど含め、そこまで悪い空気にはなっていなかったそうです。

そもそも本気で怒っていれば、ブログで言及することもしませんね。

さらに、小倉さんのブログには、

”特に怒髪天の憤りはありませんし、これ以上話をややこしくするのは不毛ですので、言及する気も毛頭ありません。”

と、自ら頭皮を弄った表現でユーモアに締め括っています。

仲の良いタレントのヅラ弄りはウェルカム？絶妙な距離感

何度も共演して仲の良い菊川玲さんは、堂々と小倉さんの頭を攻めています。

空気で音が鳴るおもちゃで、楽しそうに生え際を攻め、小倉さんに「コラ！」ってされています。

松本人志さんはチラッと見つめていますが、堂々といじることはしていません。

渡辺麻友さんは、少し驚いたようなリアクションをしています。

板東英二さんが脱税の際にカツラが経費になるか、ならないかの発言には、冷静なコメントを残しています。

昨年12月に発覚した個人事務所の約7,500万円の申告漏れについて、板東は約20年近く続けている植毛で「カツラが経費で落ちると聞いていたので、植毛も落ちると思っていた」と説明。その翌日、朝の情報番組『とくダネ！』（フジテレビ系）の中でこの話題に言及した小倉は「なんか植毛に7,000万円かかったような言い方でしたけど、フフッ」と疑問を呈した。

小倉さんは、

「なんか植毛に7,000万円かかったような言い方でしたけど、フフッ」

と、脱税に言い訳として、カツラは弱いという事実をしっかりと伝えるという大仕事をしました。

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